day by day postscript
日々のあとがき


2007.10.7.Sun
気がつくと至る所から、一軒また一軒と本屋が姿を消し、ぶらり本屋の旅愛好家としては残念でならない、
そんな今日このごろ。
しかしながら、僕が10代の初めに足しげく通った、我が心の本屋は今尚健在だ。
いつもは車で通り過ぎるばかりの店を、何十年か振りに訪れた。
壁も床もどうやら改装した気配はなく、当時のままである様子に、まずは一安心。
そしてレジの前の人物に目をやった。
すっかり忘れていたけれど、確かに見覚えのある親爺が、ちょうど流れた月日分程度に歳を取り、
なんとも馴染みのある佇いで座っているではないか。
僕が引っ越しを重ね、いろんな町でさまざまな環境に身を置き、心の本屋の事もすっかり忘れていた間も、
ここには変わらない日々の営みが在ったとは…。
嗚呼、我が心の本屋よ 永遠なれ!



ken emura